新型インフルエンザ対策に対するエビデンスのまとめ Review of pandemic influenza preparedness and control measures 厚生労働科学研究補助金「新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業」

各国における新型インフルエンザ対策

オーストラリア連邦

行動計画の基本方針について
インフルエンザパンデミックの発生を出来る限り防ぎ、効率よく感染拡大に対して対応することで、速やかな回復が可能となることを目標とする。
パンデミック(H1N1)2009の経験と過去のパンデミックや季節性インフルエンザへの対応から、パンデミックは7~10ヶ月続くと推定される。しかし、社会的、経済的、医療体制に対する影響は、ウイルスが人の健康に与える影響の程度によってはそれらの期間を上回る可能性もある。
オーストラリアの高い人と動物の保健衛生レベルを考慮すると、国内で動物から人への種の壁を越えたウイルスの感染が起こることはあまり考えられない。したがって、ウイルスは海外から持ち込まれると考えられる。
パンデミックウイルスの出現や拡散を監視することは可能であり、その持ち込みを遅らせる、あるいは拡散を阻止することや遅らせるための早期の手段を講じて、ワクチンが手に入る前の被害を最小限にとどめることができる(※1 - p.3〜5 Purpose, context)。
隔離
Quarantine Act 1908は、国境において外部との隔離を計る、もしくは国内において内部での隔離を調整することを現わしている。これにより鉄道や船、人の流れを隔離する権限が認められている。
隔離の目的は、隔離することが可能な疾病に対して潜在的に接触を受けた、あるいはその症状を持っている人を特定して経過を観察することによって、社会を守ることである(※1 - p.16 Quarantine Act 1908)。

アメリカ合衆国英国カナダニュージーランド

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厚生労働省
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国立感染症研究所
世界保健機関
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本ウェブサイトの構築は、厚生労働科学研究補助金「新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業」(新型インフルエンザ発生時の公衆衛生対策の再構築に関する研究)の研究活動の一環として行った。

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