新型インフルエンザ対策に対するエビデンスのまとめ Review of pandemic influenza preparedness and control measures 厚生労働科学研究補助金「新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業」

各国における新型インフルエンザ対策

ニュージーランド

行動計画の基本方針について
最大の目的としては、インフルエンザのパンデミック発生時における死亡者数、疾病の重症化、そして国全体としての情報収集手段と経済の崩壊を最小限に食い止めることである(※1 - p.1 Introduction)。
被害想定推計項目と推計値
パンデミックにより大きな流行がおこり、ニュージーランドの人口の40%にあたる160万人が8週間にもわたって発症すると考えられている。ピーク時には3〜5週にわたり、国全体の人口の3分の1となる130万人が発症すると考えられる。このモデルで想定している致命率は2%で、8週間にわたって33,000人の死亡が起こり、ピークは第4週に一週間で10,000人の死亡が考えられる(※1 - p.6 The type of pandemic planning for)。
学校における休業措置
学校はコミュニティーの中でもウイルス拡散の絶好の場所となり得るので、休校は必要である。学校は休校のために準備しておく必要があり、地域の住民もその可能性を常に念頭に置くべきである(※1 - p.162 School closures will help us control it)。
医療提供体制の在り方について
パンデミックインフルエンザに罹患した患者が入院を必要と診断された場合、病院は受け入れなくてはいけないが、入院すべき患者の数が過剰となってしまった場合には、入院患者の優先順位をつけることが想定される。地区保健局(District Health Board)は地区の協議会や医療提供に関連する団体と連絡調整を行う必要がある(※1 - p.140 Hospital treatment)。
医療現場における感染制御に必要なサージカルマスク、P2レベルのレスピレイター、ガウン、エプロンやグローブを支給される。これらは地区保健局に保管さている(※1 - p.142〜143 Other clinical supplies)。

アメリカ合衆国英国オーストラリア連邦カナダ

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本ウェブサイトの構築は、厚生労働科学研究補助金「新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業」(新型インフルエンザ発生時の公衆衛生対策の再構築に関する研究)の研究活動の一環として行った。

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