ENGLISH

教員・研究員

教授メッセージ

押谷 仁教授

 人類の歴史は感染症との闘いの歴史であるとも言えます。かつては人類の死因のほとんどは感染症であったと考えられます。しかし、抗菌薬や抗ウイルス薬の開発で多くの感染症は治療が可能になり、衛生状況の改善やワクチンの使用などにより感染症の発生そのものも制御できるようになりました。このため1960年代から70年代にかけては、感染症は過去のものになったというような楽観的な見方がなされた時期もありました。しかし、1980年以降新興感染症の問題が大きな注目を集めることになります。その典型が2003年に起きたSARS (severe acute respiratory syndrome: 重症急性呼吸器症候群) の流行です。中国南部で発生したSARSは航空機を介して短期間に多くの国に拡散してしまうことになりました。その後も、2009年の新型インフルエンザの世界的流行や2014年の西アフリカのエボラ出血熱の流行、そして2019年に始まった新型コロナウイルスの世界的流行など、世界ではたびたび感染症が発生しています。このようなグローバル化する世界の中では一国だけで感染症対策を行うことは不可能です。また、日本などの先進国では感染症による死亡は第二次世界大戦後激減しましたが、広く世界に目を向けるとまだ多くの人が感染症に苦しんでいます。例えば、今も毎年800万人以上の5歳未満の乳幼児が死亡していると推計されていますが、その死因の多くは感染症です。

 当研究室ではウイルスを中心とした感染症の研究を行っています。我々が研究を進めて行く上で、以下のような基本理念を常に心がけるようにしています。

  1. 感染症のコントロールに役立つ研究
    単に学術的に興味から研究をするのではなく、基本方針として感染症対策の現場で役に立つ研究を目指しています。
  2. フィールドでの研究
    感染症対策の現場で役に立つ研究をするためには実験室に閉じこもっているだけでは不十分です。このため国内外のフィールドに積極的に出かけていって研究を行っています。
  3. 広い視点からの研究を目指す
    ウイルス学や細菌学などの研究者の多くは狭い領域の研究のみを研究している場合が多いですが、我々は狭い専門領域にこだわることなく広い視点からの研究を行っています。
  4. グローバルな視点からの研究
    フィリピン、モンゴル、インドネシア、カンボジアなどアジア、ザンンビアなどのアフリカ、ペルーなど南米の海外のフィールドでの研究を中心に行っていますし、WHO (世界保健機関) などの国際機関の活動にも参加しています。ただフィールドを海外に限定しているわけではなく国内でも多くの研究を行っています。国境を意識することなく感染症の問題があるところでフィールド研究をすることを基本方針としています。

 研究内容としてはウイルスの分子疫学・病原性の解析など実験室での実験を行っていますが、扱っている検体の多くは我々が実際にフィールドで検出したウイルスです。また実験ではなく疫学的な解析を公衆衛生学的な視点から行っているグループもあります。感染症に関わる研究であれば、かなり幅広い研究ニーズに応えられる体制にあります。ともに感染症のコントロールを目指して研究をする仲間を広く求めています。

微生物学分野 教授
押谷 仁


教員・研究員

教授 押谷 仁 
Hitoshi OSHITANI, MD, PhD, MPH
客員教授 坪野 吉孝 
Yoshitaka TSUBONO, MD, PhD
准教授 斉藤 繭子 
Mayuko SAITO, MD, PhD, MPH
講師 クライド ダパト 
Clyde DAPAT, PhD
助教 神垣 太郎 
Taro KAMIGAKI, MD, PhD
助教 齊藤 [小畑] 麻理子 
Mariko SAITO-OBATA, PhD
[国際交流支援室]
助教 岡本 道子 
Michiko OKAMOTO, PhD
助教 今村 剛朗 
Takeaki IMAMURA, MD, PhD
助教 中川 惠美子 
Emiko NAKAGAWA, PhD
[東北-RITM新興・再興感染症共同研究センター]
助教 ハナ カレン ラバヨ 
Hannah Karen LABAYO, PhD
助教 エマヌエル カニン ツィンダ 
Emmanuel Kagning TSINDA, PhD
助手 神代 知明 
Kazuaki JINDAI
学術研究員 佐藤 延子 
Nobuko SATO, PhD

学生

博士課程 アダム マテヨビッチ 
Adam MATEJOVIC, Pharm Dr.
博士課程 山本 和輝 
Kazuki YAMAMOTO, MD
博士課程 陳 芳 
Fang CHEN
博士課程 陶山 恭博 
Yasuhiro SUYAMA, MD
博士課程 髙 勇羅 
Yongra KO, MD
博士課程 ホセ ルイス マラガ グランダ 
Jose Juis Malaga GRANDA
博士課程 余 楚瑶 
Chuyao YU
博士課程 シカンダール アザム 
Sikandar AZAM, VMD
修士課程 藤田 大拙 
Daisetsu FUJITA
修士課程 楊 捷 
Jie YANG
修士課程 羅 荃 
Chuna LO

過去の在籍者(教員・研究員および学生)

赤羽 宏基(Hiroki AKABA), 篠崎 康子(Yasuko SHINOZAKI), 佐山 章子(Akiko SAYAMA), 付 靖航(Jinghang FU), 坂上亜希恵(Akie SAKAGAMI)、大谷可菜子(Kanako OTANI)、ライハナ ナドラ アルカフ(Raihana Nadra ALKAFF)、曾嵐清(Lanqing ZENG)、上野史彦(Fumihiko UENO)、乙丸礼乃(Hirono Otomaru)、ビンドンゴ・プルス・ポリカープ・ダンビリ(Bindongo Price Polycarpe Dembele)、石山香穂里(Kahori Ishimayama)、小林大輝(Daiki KOBAYASHI)、トリ バユ プルナマ(Tri Bayu PURNAMA)、シルジャン バストラ(Sirjan BASTOLA)、玉記雷太(Raita TAMAKI)、古瀬祐気(Yuki Furuse)、宝 音図(Yintu BAO)、当广謙太郎(Kentaro TOHMA)、ルンナパ マラサオ(Rungnapa MALASAO)、ナタワン チャイモンコン(Natthawan CHAIMONGKOL)、徐航(Hang XU)、真中太佳史(Takafumi MANAKA)、ディンダ ナル レスタリ(Dinda Nur LESTARI)、劉暁芳(Xiaofang LIU) 、イソルデ ダパト(Isolde C. DAPAT)、チャンドラ ナス ロイ(Chandra Nath ROY)、イロナ カンダカ(Irona KHANDAKER)、チャウ リリング(Liling CHAW)、カジ フランソワ マリ ンガゴ(Francois Marie Ngako KADJI)、加藤さや華(Sayaka KATO)、岡田貴志(Takashi OKADA)、余玉嬌(Yujiao YU)、光齋久人(Hisato KOSAI)、三村敬司(Satoshi MIMURA)、今川稔文(Toshifumi IMAAWA)、小田切崇(Takashi ODAGIRI)、関根雅夫(Masao SEKINE)、トゥティ ラフワティ(Tuti RAHMAWATI)、鈴木陽(Akira SUZUKI)、藤直子(Naoko FUJI)、大野歩(Ayumu OHNO)、今村忠嗣(Tadatsugu IMAMURA)、レア ネシタス ギレルモ アポストル(Leia Necitas Guillermo APOSTOL)、ショジアナ(SHODIANA)、李筱蕾(Hisao-lei LEE)、霍翔(Xiang HUO)、貫和(相馬)奈央(Nao NUKIWA-SOUMA)、山本大(Dai YAMAMOTO)、二口尚美(Hisami FUTAKUCHI)、五江渕景明(Kageaki GOEBUCHI)、橋本亜希子(Akiko HASHIMOTO)、河村真人(Masato KAWAMURA)、エマニエル ムポリア(Emmanuel MPOLYA)、島袋梢(Kozue SHIMABUKURO)、佐山勇輔(Yusuke SAYAMA)、コフィ イジド クアディオ(Isidore Koffi KOUADIO