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2006年11月までに行われた複数の症例対照研究によるメタ解析によって、頻回の手洗い、マスクの装着、手袋の着用のそれぞれで感染リスクを低下する傾向が認められた。また手洗い、マスク、手袋、ガウン着用の組み合わせによりさらに感染リスクを低下することが示された。しかしそのエビデンスの質は十分とはいえない。 |
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いくつかの介入研究によって、一般集団を対象とした際に手洗いとマスク装着の両方の実施が感染を予防する可能性があり、さらに複合的にその他の個人防護策を行うことが感染予防をする可能性が示唆された。 |
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マスクの着用のインフルエンザ発症あるいは感染予防効果に対する有効性は3つの介入研究によって評価されている。発症率の低下は認めているもののいずれも有意な結果ではなかった。マスク装着のコンプライアンスが結果に影響している可能性も指摘されている。 |
目次
> はじめに
> 1. 手洗いとマスク装着などを複合的に行った研究
> 2.手洗い単独の効果を検討した研究
> 3.マスク着用単独の効果を検討した研究
> 4.マスクや手洗いに関するコンプライアンスや実施を高めるための介入に関する研究
> 5.その他
はじめに
インフルエンザ感染予防のための個人の防護策として手洗い、マスクの装着が取り上げられることが多いが、これらの効果に関する科学的根拠で特に介入研究はインフルエンザ(H1N1)2009の流行以前には十分には示されていなかった(※1)。しかしながら、インフルエンザ(H1N1)2009の流行以降に様々な介入試験が実施され、またさらなるエビデンスが求められたこともありそれ以前に行われた研究結果も多く掲載された。本稿では、インフルエンザ感染予防のための個人の防護策の効果に関する論文のレビューを行った。
論文は次の様に分類された。1. 手洗いとマスク装着などを複合的に行った研究、2.手洗い単独で介入を行った研究、3.マスク単独で行った介入研究、4.マスクや手洗いに関するコンプライアンスや実施を高めるための研究、5.その他に分類した。
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本ウェブサイトの構築は、厚生労働科学研究補助金「新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業」(新型インフルエンザ発生時の公衆衛生対策の再構築に関する研究)の研究活動の一環として行った。
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